セイハネットワークの子供向け英会話教室におけるタブレット端末の活用

■子供の学習意欲を高める鍵は?

子供の学習意欲を高める方法を知りたいと思っている人は多いのではないでしょうか。勉強しなさいと言えばやる気をなくしてしまう子供もいれば、放っておくと本当に勉強をしない子供もいるでしょう。親としては子供が遊んでいる姿を見るたびに、なんとか勉強に時間を使ってくれないだろうかと思うこともあるのではないでしょうか。

ところで、子供の学習意欲を高める鍵があるとすれば何だと思いますか?ひとつは親が子供に将来や進路について話し合う時間を増やすことだそうです。子供が描く自分の将来はどんなものなのか、希望する進路があるならどのような勉強が必要なのかなど、しっかり話し合って目標をクリアにしておくと学習意欲が向上するといいます。確かに、やみくもに勉強しなさいと言うより効果的な方法かもしれません。

しかし、子供が学習に使う教材がいかにもつまらなさそうなものだったらいかがでしょう。せっかく目標を設定して勉強する気になっても、勉強そのものに苦痛を感じてしまうのではないでしょうか。

■タブレット端末の導入

セイハネットワークは創立から30年以上の歴史がある企業です。子供向け英会話教室を中心に数々の教室や学校を展開しているといいます。レッスン時の教材に採用したのがiPadだそうです。iPadの導入によりレッスンだけではなく子供たちも良い方向へ変わったと言われています。いったいなぜなのでしょうか。
まず、iPad は見せるだけで子供が触りたがったそうです。 iPadを使用している家庭も多いので、使い方がわからない生徒がいてもクラスの中の誰か1人は操作方法を知っていますので、講師が使い方から教えなくても授業を進めていくことができるのだといいます。

また、iPadは学習用PCよりも操作が簡単だそうです。セイハネットワークがこれまで使用してきた CDや本、カードなどに加えてタブレット端末を活用することで、授業にゲーム性が生まれて子供の学習意欲が向上したといいます。

さらにこれまで印刷して使っていた紙の資料もiPadでデータを共有できるようになり、業務の手間が減ったようです。

■セイハネットワークの挑戦

セイハネットワークが教材としてiPadを採用したことはニュースにもなりました。全国に数百の教室を持つ 同社の取り組みは 、ICT機器を活用した教育の一環だそうです。同社が子どもの学習意欲を向上させ、業務作業も効率化できたという実績はこれからタブレット端末やICT 機器を導入する企業にとって大いに参考になるでしょう。

タブレット端末自体の導入には費用などのハードルもありますが、こうした成功例が増えれば、子供の学習意欲向上や職員の負担軽減のためにタブレット端末を導入しよう、という現場も増えるかもしれませんね。